医薬品卸売事業を主軸に薬局事業、動物用医薬品卸売事業、介護レンタル関連事業など、地域のヘルスケアを支えるバイタルケーエスケー・グループ。そのホールディングス会社である株式会社バイタルケーエスケー・ホールディングスはセミナー受講をキッカケにIRサイト診断を受け、CMSの刷新とサイトリニューアルを決断しました。
2024年11月にコーポレートサイトをリニューアルした株式会社バイタルケーエスケー・ホールディングス。当時、IR情報ページが抱えていた課題感を、コーポレートコミュニケーション室の担当部長である南城氏は次のように語ります。
「IR情報を公開しているものの、必要に応じてページを追加していたため、株主や投資家の方々が求める情報がサイトのどの部分にあるのか、わかりにくくなっていました。理由として、IR情報に限らず掲載する情報をどのように分類して、どのカテゴリーと関連付けて公開すればいいのかを、その時々の判断で行っていたことが考えられます」
またサイトは、CMSを利用して自分たちで更新できる状態でしたが、操作方法が難解であったため、担当者しか更新ができないほか、場合によっては制作会社に依頼しなければならないなど、ネックポイントが複数ありました。
同室の室長である佐藤氏も「統合報告書に記載した内容をサイトに掲載していくなど、双方の連動性を持たせたかったのですが、実際に作業する担当者たちの負担やタイミングから、なかなか実現ができていませんでした」と言います。
迷子になりがちな情報がコンサルティングによって明瞭化
更新頻度を高めるためにも、まずはCMSを使い勝手の良いものにしようと同社はインフォネット主催セミナーに参加し、特典であるIRサイト診断を受けます。診断結果は、以前から課題を感じていた箇所が指摘されていましたが、詳細な診断結果に加えて、ひと目で何が足りていないのかがわかるレーダーチャートによる解説がわかりやすかったと佐藤氏は伝えてくれました。
「弊社コーポレートサイトと同セクターの他社サイトとの比較分析をしていただきました。そのことにより弊社のサイトに現時点で何が足りていないのか、これから何をすれば良いのかが可視化され、するべきことが見えたのは大きな成果でした。必須項目や検討項目など必要度も整理して提案いただけたため、リニューアルの規模も予測できました」
南城氏は、サステナビリティや個人投資家向けに関しての提案が特に良かったと語ります。
「インフォネットさんは経験やIRの知識が豊富で、色々相談にのっていただけそうな印象をもっていました。また、サステナビリティに関しては対応しているものの、どの程度記載すれば良いのか、また何を記載すれば過不足なく伝えることができるのかが不明でした。しかし、弊社の状況を確認して『この情報が載せられますね』と整理していただくと共に、個人投資家向けに必要な情報についてもご提案いただき、リニューアルに要する作業量や時間がイメージできました」
このような細かな提案や配慮が、インフォネットに依頼する決め手になったと言います。
情報の量や質の不足を可視化し、効率的な情報訴求力を強化
新たなIR情報の充実化のためにするべきことが明確になったため、リニューアルは一気に進みます。その作業段階で提出されたコーポレートサイトの骨格となるワイヤーフレームには、サイト構成や原稿案が記載されているため、文章作成の負担が大きく軽減されたと佐藤氏は言及します。そしてこのワイヤーフレームは、リニューアル時だけではなく現在も活用しているそうです。サイト構成が明確になり、情報の所在地が整理されたため、新しく追加・掲示したい項目が出たときも迷わずに追加・公開できるようになりました。
南城氏は「既存のシステムとの連携も対応していただき、開示文書の公開なども非常にスムーズになりました。公開できる情報が増え、サイトが充実してきたと感じています。また、コーポレートサイトはもちろん、今制作をお願いしている統合報告書も含めて、色々なものをつくっていく中で、会社のことを理解してもらっていることも肝」と手応えを実感しています。
また佐藤氏は「情報公開の検討がしやすくなり、CMS作業が簡易になったことで、気軽に『この情報も公開しよう』と思えるようになりました。心理的負担の軽減は、スムーズなサイト運用に多大な効果があります。国内外問わず投資家の方々が知りたい情報を掲載し、リーチできるサイトをつくっていきたい」とリニューアルがサイト活性化につながっているとし、今後の統合報告書との連携などにも期待を寄せています。
ユーザー企業紹介
株式会社バイタルケーエスケー・ホールディングス
「私たちは、健康で豊かな社会の実現に貢献します」という経営理念のもと、地域のヘルスケアを支えるさまざまな商品やサービスの提供を通じて、人々が安心して健康に暮らせる社会の実現に貢献しています。

ご担当者様の声
執行役員 経営企画部長 兼 コーポレートコミュニケーション室長 佐藤 健太氏 (右)
経営企画部コーポレートコミュニケーション室 担当部長 南城 智剛氏 (左)
リニューアルをきっかけに、社員にもコーポレートサイトを見てもらえるようになることを期待しています。また、インフォネットには客観的な第三者視点と専門的な観点で、今後もIRサイトのアドバイス、IR情報の最新トレンドの提供をお願いしたいです。
※文中の記述はインタビュー当時の内容です。