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業績レビュー

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2023年3月期の経営成績の概況

2023年3月期における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中で、入国制限の大幅な緩和や全国旅行支援の開始等により行動制限の緩和が一層進んだことにより、一部に弱さがみられるものの経済活動は緩やかに持ち直しております。一方、ウクライナ情勢の長期化による資源・原材料・エネルギ―価格の高騰、円安による物価の上昇に加え、世界的なインフレに伴う政策金利の引き上げ等による海外経済の減速の影響が懸念され、経済環境は依然として予断を許さない状況が続いております。

当社グループの事業領域である情報サービス産業を取り巻く環境については、企業収益の改善傾向が続く中、供給制約の影響を受けつつも、人手不足対応やテレワーク関連投資、デジタル化に向けたソフトウエア投資を中心に、IT投資が引き続き増加基調にあり、当社グループの属する国内CMS市場においてもWebサイトの重要性が増してきていることや、コロナ禍に伴いデジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みが加速してきていることから、AIの活用やWebマーケティング、Webに関わる業務改善についても興味関心をもたれる企業が増加してきております。

このような事業環境の中、当社グループは自社開発のWebサイトコンテンツ管理システム「infoCMS」を活用したWebサイト構築および構築後のサーバ・システム運用保守等のアフターサポートまでを一貫したWeb受託開発・ASPサービスを主事業として、その他クラウドホスティングサービス、Web広告サービス、Webシステム開発サービス、カタログ・パンフレットデザインサービス等、企業の業務改善と広報マーケティング支援を目的とした事業展開を行っております。また、2023年3月期においては、専門的な知識がなくても簡単にGoogle Analytics4のデータを用いたアクセス分析が可能なWebサイトアクセス分析ツール「MEGLASS finder」を開発いたしました。さらに、Webサイト構築のサービス領域の拡大と当社グループの事業領域の拡大を視野に周辺パッケージ商品として人工知能搭載型チャットボットシステム「Q&Ai」の販売を行い、子会社である株式会社アイアクトからはAIを利用したファイル・サイト内検索システム「Cogmo Search」、会話の分岐が可能な第2世代AIチャットボットシステム「Cogmo Attend」のサービスを提供する等、Webサイトに紐づくさまざまな課題解決の幅を広げております。

これらの結果、2023年3月期の売上高は1,695,426千円(2022年3月期比2.5%減)、営業利益は142,430千円(2022年3月期比は営業損失41,874千円)、経常利益は139,677千円(2022年3月期は経常損失57,406千円)、親会社株主に帰属する当期純利益は82,254千円(2022年3月期比は親会社株主に帰属する当期純損失89,983千円)となりました。

2023年3月期の財政状態の概況

2023年3月期末における総資産は1,612,849千円となり、2022年3月期と比較して120,384千円の減少となりました。流動資産は1,015,327千円となり、2022年3月期と比較して81,303千円の減少となりました。これは受取手形、売掛金および契約資産が106,952千円減少したこと等によるものであります。固定資産は597,522千円となり、2022年3月期と比較して39,081千円の減少となりました。これは無形固定資産が25,579千円減少したこと等によるものであります。流動負債は393,247千円となり、2022年3月期と比較して93,487千円の減少となりました。これは未払法人税等が36,473千円、支払手形および買掛金が26,784千円それぞれ減少したこと等によるものであります。固定負債は288,970千円となり、2022年3月期と比較して131,080千円の減少となりました。これは長期借入金が130,030千円減少したこと等によるものであります。純資産は930,632千円となり、2022年3月期と比較して104,183千円の増加となりました。これは利益剰余金が82,230千円増加したこと等によるものであります。

なお、当社グループはWeb受託開発・ASPサービス事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はしておりません。

2023年3月期のキャッシュ・フローの概況

2023年3月期末における現金および現金同等物(以下「資金」という。)は、2022年3月期末より48,331千円増加し、615,430千円となりました。

2023年3月期における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

営業活動によるキャッシュ・フロー

営業活動の結果、獲得した資金は226,129千円(前期は23,572千円の獲得)であります。これは主に、税金等調整前当期純利益139,677千円、売上債権の増減額106,952千円によるものであります。

投資活動によるキャッシュ・フロー

投資活動の結果、使用した資金は45,973千円(前期は550,204千円の使用)であります。これは主に、無形固定資産の取得による支出44,554千円によるものであります。

財務活動によるキャッシュ・フロー

財務活動の結果、使用した資金は131,823千円(前期は328,167千円の獲得)であります。これは主に、長期借入金の返済による支出153,312千円によるものであります。

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