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これからのIRサイトのあり方と充実化

前回の記事「コロナ禍以降にIRサイトが果たす役割とは」では、一般的なIRサイトの役割についてご紹介しました。本記事では、これからのIRサイトのあり方と充実化について、当社の視点も交えながらご説明します。

これからのIRサイトのあり方

当社では、現在のIRサイトは第5世代を迎えているのではないかと考えています。
第1世代は、今から10数年前の時代で主流でしたが、単に決算短信や有価証券報告書等の法定開示資料の掲載に留まり、単なるライブラリーとしての機能を果たすのみになっていました。その後第2世代になり、決算短信や有価証券報告書は、個人投資家の方々のほとんどが閲覧しないことから、HTML化し、IRサイトの情報拡充が開始されました。
さらに第3世代は、個人投資家の方々をより強く意識するようになり、「個人投資家の皆様へ」といった特設カテゴリの新設や、個人投資家の方々に向けて要約した情報を発信するようになりました。第4世代では、スマートフォン対応のほか、このあたりから少しずつではありますが、決算説明会等の動画を掲載する企業がでてきました。現在の第5世代では、リアルイベントに代替するコミュニケーション・ツールとして、動画掲載がより強く進んでいると共に、さらに決算説明会等における質疑応答をはじめとした補完情報の掲載が加速しています。

IRサイトの効果を高めるためには

これからのIRサイトのあり方と充実化

コロナ禍以降、オンラインによる情報公開が当たり前になりました。IRサイトもさまざまなデジタルツールを活用し、株主・投資家が情報をより入手しやすくなるよう情報拡充だけでなく、機能拡張も進んでいます。
スマートフォン対応はもちろん、ユーザ主導に必要な情報を抽出できるチャートジェネレーター、また他ツールとの情報連携やIR専用アプリも配信している企業があります。さらに直近では非財務情報、いわばサステナビリティ活動の情報拡充や、リアルイベントの代わりに動画提供をする企業も大きく増えています。しかし、このように年々情報が増加し続けるIRサイト、またはコーポレートサイトの運用管理により、ご担当者様の負荷は比例して増大しています。このため、即時性や情報開示にあたる際の上場企業の運用負荷を軽減するために、CMSを活用して運用負荷の軽減を図る視点は決して外せない視点と考えられます。

IRサイトのKPI事例

一般的なWebサイトの効果測定は、アクセス解析を行ってPVや直帰率、クリック率などを計測します。しかし、IR視点での効果測定はこれらの数値では計測は難しいのが現状です。PV等の数値は株主数に比例することから、株価の上昇や株主の増加も直接的な要因と結び付けるのは難しいでしょう。
IRサイトの効果測定の有効な指標として、外部評価も一つの手段として用いることができるのではないかと考えられます。特に昨今、コロナ禍において1on1等の投資家の方々とのコミュニケーションの機会が減少していることや、市場再編による掲載情報の変化が発生してきています。結果的にIRサイトに掲載される情報に変化が発生することから、オンライン上での情報発信の重要性が以前よりも増してきているといえます。
このため、IRサイトランキングというものを、単なるランキングといった順位自体に視点を置くだけでなく、例えば、IRサイト、またはコーポレートサイトというオンライン上でのコミュニケーション・ツールとしての評価軸と捉えることも必要です。さらには、受賞している企業を動向把握の手段、または改修時における参考資料として活用することも可能であると考えられます。

まとめ

このように、IRサイトへ情報を充実させることはもちろんWebサイト自体の機能改善を行うことで、閲覧者である株主・投資家の方々に対し充実した情報提供を図ると共に、IRご担当者様の運用負荷の両軸で捉えていくことが重要な視点であるといえます。

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